2012年 05月 27日
高原山のツツジ類 |
山奥職場も毎日、ツツジ情報を求められるお客様対応でバタバタ。
ニュースに出た翌日なんかはアワアワアワ。
那須と奥日光のメジャーどころにはさまれてややマイナーですが、高原山山系はかなり大規模なツツジ類の群落で知るひとぞ知る名所なのです。
標高600mほどの森林展示館周辺から標高1200ほどの八方ヶ原、標高1800ほどの最高峰・釈迦ヶ岳まで、下から上に向かって順にツツジ前線が登っていってます。
代表的なツツジ属Rhododendronは5種。
アカヤシオ
高原山で一番に咲くツツジ。淡くてやさしい桃色。つぼみのかぶっている苞がウロコのようでかわいい(^_^.)
葉は花が終わった後に出てきます。
早春の木々が芽吹く前、林床のカタクリと息をあわせるように、まだ彩の少ない林の梢に明るい色をともしてくれます。
ミツモチ登山道では西の国有林との境界あたりに大きな群落があり、5月連休あたりに見頃です。
トウゴクミツバツツジ
明るい赤紫。ひし形の葉が3枚輪生でめだつので「東国三葉躑躅」。枝に花がまばらにつくので、なんとも早春の早ごしらえを感じさせる花。アカヤシオより少し遅れて咲き始めます。八方ヶ原の「女王」は今が最高潮だそうです。急いで!
ゴヨウツツジ
真っ白でやや小ぶりなツツジ。花が咲くと同時に、5枚輪生の葉が目立つので「五葉躑躅」。別名はシロヤシオ。
枝の花ぶりも多く、ちょこちょこと小さな花がうつむいて群れているので、華やかというよりは可愛いツツジ。間違えることもないでしょうが、葉が5枚輪生・花がうつむいて咲くなどよく似てるアカヤシオとの見分け方は、花の時期に葉が出てること・花色が白いこと。
もっとマニアックな見分け方もありますが、それは直接きんくろに聞いてください(笑)
八方ヶ原の周回コースには、見事な群落があります。
ヤマツツジ
朱色~サーモンピンク。宮川渓谷の遊歩道でいちばん多い種です。シロヤシオとほぼ同時に咲き始めますが、花期は長め。
新緑がすすんで渓流が薄暗くなり、夏鳥たちのさえずりがかしましくなる時期に、遊歩道で静かに咲いています。枝の花ぶりも多く鮮やかで、緑の薄暗がりの中に彩りを添えています。(5/27現在・宮川渓谷は花期修了)
サツキ系、キリシマ系と似てる質感のツツジ。葉の表面に茶色の毛が生えてるのも、関西生まれのきんくろにはなじんだ質感です。
レンゲツツジ
高原山のツツジ属のトリを飾る花。
あざやかでみずみずしいオレンジ。日当たりのよいところによく見られるので、陽光いっぱいにあびていつも輝いているイメージ。北海道でよく見られた園芸種アザレアと近い仲間なのかな?
毒があるので、放牧馬にも食べられず残ったというのが、八方ヶ原の大群落の由来という説が有力です。今年は6月中旬まで楽しめそう。
那須や奥日光みたいに混まない、秘境の雰囲気満々な穴場。
名所よっても、アホみたいな有線音楽もかかってない、お店も呼び込みない、俗な観光地化されてない。
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by kinkuro_puka
| 2012-05-27 22:37
| 山