2012年 06月 29日
ブナとイヌブナ |
山奥職場は複合火山山体の標高600~1200m山麓にひろがっています。標高600mあたりの渓流にはイヌブナがおおく自生し、谷一つむこうには天然記念物のイヌブナ林もあります。
標高が高くなるとこんどはブナが多くなり、1000mあたりにはブナの林があります。ただしあまり密じゃなくて、笹やツツジ類、リョウブのあいだにブナの巨木がそこここにある、という程度なんですが。
ちなみにこのトップ画像はブナ。
ブナ、イヌブナの葉を並べてみました。左がブナ、右がイヌブナ。いろいろ文献によれば
1.葉脈の側脈の数:
ブナ=7~11対
イヌブナ=10~14対
2.葉の質感:
イヌブナのほうがやや質が薄い
3.葉の裏
ブナ=脈とふち以外はほぼ無毛
イヌブナ=細くて柔らかい長い毛が生える
1.に関しては、わりとわかりやすい見分け方かもです。12本以上あればイヌブナ。
。数字で見ると本数はあんまり変わらないのですが、こうやって並べてみると、やはりイヌブナのほうが長~いかんじがしますね。
2.に関しては、写真のとおり。ブナは硬そうですが、イヌブナのほうは下の軍手の色が透けて見えるほど。表面もブナはテカテカしてますが、イヌブナは柔らかくて食べられそう(笑)
裏側はこのとおり。右のイヌブナのほうがてかりがなく白いですね。
3.について、イヌブナ葉裏のアップ。やわらかそうな長い毛が生えていますね~ガイドのお客様によれば、「仔猫の毛のよう」ということ(*^,^*)
ただこの毛も、秋になると落ちてしまったりします。
ついでにブナの葉裏。つるつるしてますね。でも、ブナも新緑時期は毛が多かったり。
どちらか見慣れていると、あからさまに質感もシルエットも違うんですが。図鑑でしか知らないと、間違えそうですね。11本のイヌブナもけっこう多かったりしますし、やはり知ってるひとについて数みたほうが良いですね。(偉そう~)
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by kinkuro_puka
| 2012-06-29 21:03
| 山